2020年9月例会 活動報告

コロナ禍で3度目のZOOM定例会は2月に開催された上期撮影会のフォトコンテストの講評会です。2月の定例会では小澤顧問が欠席の為、東京INFINITYでは何回となくお世話になっているお馴染みの斎藤巧一郎先生に定例会の特別講師をお願いしていたのもあり、今回はオンライン定例会と言うこともあり特別に講評会にもご参加頂く事となりました。小澤顧問も遠くの地からオンラインでご参加くださり、W講評会と言うことでとても豪華な講評会になりました。
まずは斎藤先生のご挨拶から始まりました。こういう時期だからこそ撮れるものがあると思うので、出来る事をやっていき過去を振り返った時にこのコロナ禍でこんなことを考えていたんだ?とか、こんな写真を撮っていたんだと振り返ることが出来るので、カメラを離さず頑張って撮っていって欲しいとのお言葉を頂戴しました。

そして小澤顧問からもご自分が欠席していた撮影会のフォトコンで皆がどのような写真を撮ってきたのかとても興味があるし、斎藤先生との講評で真逆な事を講評するかもしれないけど、写真の多面性や多様性を感じて頂ければと思っておりますとのお言葉を頂きました。


そしてご挨拶の後は忘れる前に集合写真をスクリーンショットです。本日の参加者は25名でした。

講評会はすぐにスタート。8月のプレフォトコン同様に出品する作品をExif情報削除した匿名データをクラウドにアップロード、そして集めた作品群を会員各自でダウンロード、じっくりと作品を見てから投票専用のサイトで投票を行うという仕組みで運営しております。
8月の定例会前にそのような仕組みを役員の皆さまが検討し運営してくださる事でとてもスムーズな会の運営が出来ている事にこの東京INFINITYの底力を感じるような気がしています。本当に素晴らしい運営力だと思っています。
まずは1枚ずつ順番に写真を共有し斎藤巧一郎先生、小澤顧問の順で講評を頂き、その後、作者は誰なのかが作者本人から発表されるというスタイルの講評会です。2月の撮影会のテーマは「私の記憶の中に」、まだ寒い2月の出来事でしたが半年前の写真を改めて見ると当時とは少し違う雰囲気だったりします。
限られた時間の中で先生お2人はとても丁寧にご好評してくださいます。斎藤先生が心情的な部分での講評、小澤顧問がテクニカルな部分での講評をされておりとても良い講評になっていたようです。中にはこれはプリントで見たいよね?など、画面上だけでは物足らないと感じる部分もありましたが、いつ明けるか分からないこの状況の中、会員全員の意思として講評会を開催し写真のスキルを上げて行くことが出来るのは素晴らしいことだと思いました。約2時間弱のフォトコンでしたが24作品、撮影会に参加しなかったけど講評会用に作品提出された作品が1作品、全ての講評が終了してから順位の発表となりました。

フォトコンの結果です。
6位:記憶の光 SHさん
5位:おさんぽ FYさん
4位:帰り道 NSさん
3位:家路へ急ぐ NMさん
2位:路地で遊ぶ KTさん
1位:夕焼け小焼け  YTさん

1位のYさんのコメントはプリントだったら出さなかったかもしれない写真を今回は選びましたとのこと。オンラインのフォトコンで新たな発見が参加者皆様にもあったのかな?とは思います。

総評です。
小澤顧問は1〜2位は同じだけど3位は「帰り道」、撮影会当日は良いシチュエーションが多かったのかな?と。良い条件が多かったからこそフォトコンならではの難しさ《光と影や被写体被りなど(顧問自身は面白さらしいですが)》を感じたけど、斎藤先生からの刺激を作品から強く感じたので、色々な先生から学び作品を撮る機会も引き続きあっても良いと思うし、斎藤先生にもまた東京INFINITYを今後も引き続きよろしくお願いできればと会を代表してお願い申し上げます…との総評でした。
そして斎藤巧一郎先生は1位は「家路に急ぐ」、2位は「路地で遊ぶ」、3位は「旅に備えて」、3位はまさに“今”なのでこういう写真を選びました。気持ちに揺れて欲しい、その時その時の自分というのがあるので、写真は変わらないといけない。何を撮ったかではなく何を表現したかったのか、何を思っていたのかというのを時代に則した写真をどんどん学び表現していって欲しいと思っています。そして最後に斎藤先生は単焦点レンズは全く絞らないとおっしゃってました。単焦点を選ぶ=開放を選ぶという事だそうです。

この講評後、斎藤先生は当会の定例会より退室されました。私たちは手を振り先生とお別れです。また巌流島の対決があるかわかりませんが、また是非お会いしましょうと気持ちを込めました。斎藤先生、貴重なお時間を頂戴しとても勉強になる講評を頂き本当にありがとうございました。

そしてこの後、この後の当会の活動方針や今後の展望など少し話し合いをして定例会は終了しました。次回は10月に久しぶりに集まれる人は集合して下期の撮影会を行うことになりました。参加出来ない方はZOOMで一旦集合するようなハイブリッドな定例会になるようです。久しぶりに会員の皆さんとお会い出来るのが今からとても楽しみです。新しい社会での当会の活動もどんどん変化をしながら対応していきたいと思います。